歴史・人物

英雄の子孫たち

映画「レッド・クリフ」、横山光輝のマンガ、ゲーム…など、人生のどこかで一度はお目にかかったことのある三国志。 今日はそんな三国志の英雄たちの子孫たちにスポットを当ててみたいと思います。劉備の末裔・劉畅(リュウ・チャン) 四川省で草履を売ってまし…

奔放に生きたミューズ 〜レンピッカ〜

緑の服の女 アングルのような肉体を無機質な服に身を包んだアール・デコとキュビズムを合わせた独特の画風。作者はタマラ・ド・レンピッカ(ポーランド読みはタマラ・ド・ウェンピッカ)。 1898年、ロシア支配下のポーランドの裕福な家庭に生まれます。でも、1…

一体何屋さん…? 〜一柳 米来留〜

ひとつやなぎ…?何て読むのー!?決して「夜露死苦」とか言ってる親が名付けたDQNネームではありません。(読み方はメレル) 本名はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)と言います。 後に華族・一柳子爵の令嬢と結婚したので、日本に帰化…

効かないタリスマンだな 〜ハーケンクロイツとヒットラー〜

少し歴史に詳しい方なら、ヒットラーがかなり占星術にハマってたのはご存知だと思います。 占星術に限らず、他の神秘学にもかなり興味を持っていたようです。例えば、卍が45度傾いたようなマークのハーケンクロイツ。 諸説ありますが、今回はルーン文字から…

聖ワシリー大聖堂とイワン雷帝

最近、聖ワシリー大聖堂の屋根が気になる。 何でタマネギみたいな形なのかな、と思って…。 理由は、デザイン性もあるのですが、一番は雪が積もらないため。 北国ならではの除雪対策でした(´∀`) 作らせたのはイワン雷帝(1530-1585)。 イワンはこれを造った建…

ゼロらかの出発 〜奴隷から君主になった男 ゾイラス〜

美と愛の女神アフロディーテの名に由来するアフロディシアス。 アフロディシアスの遺跡かつてはギリシャ風の都だったこの都市は、後にローマの都市となり、ローマ帝国時代には花の都と呼ばれるようになります。この街に繁栄をもたらしたのは、ガイウス・ユリ…

チョコレートの女性は…? 〜レディ・ゴディバ〜

どうも、ゴディバを食べながらの年越しです。ぃぇ、いただきものですから!えーと、見ていただきたいのはこのロゴの部分! 全裸の女性が馬に乗っているではないですか!?彼女こそ、本日のお題のレディ・ゴディバです。ゴディバの名は、11世紀の英国の伯爵…

ローマを支配しようとした女王 〜パルミラの女王ゼノビア〜

クレオパトラに劣らず、貞潔と勇気は遙かに勝り、全ての女性の内で最も愛らしくそして英雄的とされた。歯は真珠のように白く、大きな黒い両瞳は不思議な輝きに満ち、魅力的な甘美さがこれを和らげていた。 エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』よりローマ…

あれ…意外と知られてない? 〜シバの女王〜

個人的にはクレオパトラよりすごいと思ってるんですが、日本ではあまり知名度がないようで…。ソロモン王と接触があったことから、紀元前10世紀ごろの人物とされています。 で、シバとは、イエメン説、エチオピア説などがありますが、現在のところ、特定され…

庶民から大佐へ 〜ジェームズ・クック〜

貧しい農村に生まれ、13歳から就職、16歳で徒弟奉公として雑貨店に行き、1年半後… 「ダメだわ、この子。商才ないわ」と解雇されました。彼の名はジェームズ・クック(1728-1779)。 その後、石炭運搬船団の見習い船員として就職し、航海術とか天文学を身につけ…

あらゆる角度から真実をえぐりだす画家 〜山下 菊二〜

スペインのシュールレアリスト、ダリのことを書いたので、今回は日本のシュールレアリストを。※グロ注意。山下 菊二(1919年-1986年)。 くわしくはこちらをどうぞ。捕虜が逃走し、囚われて連れ戻された時のことです。 その処刑が私たち新兵の度胸試しによって…

貧困街を救ったキリスト 〜「十字架の聖ヨハネのキリスト」ダリ〜

「聖ヨハネ」って何? 「十字架のキリスト」でいいのでは?そんなツッコミがありそうなんで、まずその説明から。聖ヨハネと言ってもはこの人ではありません。実は聖ヨハネという人は結構いっぱいいます。それを区別するために「使徒〜」とか「洗礼者〜」と呼…

もう一つのダ・ヴィンチ・コード 〜ぃゃ、ダ・ヴィチ関係ないけど〜

実はダ・ヴィンチ・コードに似た話は13世紀ごろのイギリスでもささやかれていました。 一般的な聖杯伝説はこうです。 キリストが十字架にかかり、槍で傷を受けた時に、最後の晩餐で使った盃にその血を集めたもの。 その盃こそが聖杯なんですが、アーサー王の…

悲劇の人生を歩んだ元祖デブタレ 〜ロスコー・アーバックル〜

今ではバラエティーの定番となった「パイ投げ」の生みの親とされている、サイレント映画を支えた俳優の一人。 彼の代表作、「ファッティとメーベル」シリーズがヒットし、当時はチャップリンと人気を二分するほどの大スターでした。 また、かの有名なバスタ…

「カラマーゾフの兄弟」に出演したかった女優

私は『カラマーゾフの兄弟』のようにドラマティックな役がやりたいの。 でも兄弟の役はやりたくない。 グルーシェンカがいいわ。女ですもの。ハリウッド女優、マリリン・モンローの言葉です。映画の中でこそ、オツムの弱いブロンド美人を演じていた彼女です…