絵画

奔放に生きたミューズ 〜レンピッカ〜

緑の服の女 アングルのような肉体を無機質な服に身を包んだアール・デコとキュビズムを合わせた独特の画風。作者はタマラ・ド・レンピッカ(ポーランド読みはタマラ・ド・ウェンピッカ)。 1898年、ロシア支配下のポーランドの裕福な家庭に生まれます。でも、1…

あらゆる角度から真実をえぐりだす画家 〜山下 菊二〜

スペインのシュールレアリスト、ダリのことを書いたので、今回は日本のシュールレアリストを。※グロ注意。山下 菊二(1919年-1986年)。 くわしくはこちらをどうぞ。捕虜が逃走し、囚われて連れ戻された時のことです。 その処刑が私たち新兵の度胸試しによって…

貧困街を救ったキリスト 〜「十字架の聖ヨハネのキリスト」ダリ〜

「聖ヨハネ」って何? 「十字架のキリスト」でいいのでは?そんなツッコミがありそうなんで、まずその説明から。聖ヨハネと言ってもはこの人ではありません。実は聖ヨハネという人は結構いっぱいいます。それを区別するために「使徒〜」とか「洗礼者〜」と呼…

「今週のお題:〜の秋」 〜秋と言えば芸術でしょう〜

ベタですけどね。ということで、2日にわたってダ・ヴィンチの「最後の晩餐」について自分の思ってることをぐだぐだと書いてみました。昔から一つの絵に興味を持ったら何時間でもそれを見る癖がありまして…。 というか、じっと見てるといろんなものが見えて…

聖ヨハネ、実は女性? 〜最後の晩餐2〜

別に「ダ・ヴィンチ・コード」をパクッってるわけじゃありません。「ダ・ヴィンチ・コード」では聖ヨハネとキリストの体のラインが\/になっていて聖杯を意味していて、そもそも聖ヨハネじゃなくマグダラのマリアだったという話でしたよね。 結局、実際のと…

天才ダ・ヴィンチのトホホな試み 〜最後の晩餐1〜

かの有名なダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。 他のフレスコ画に比べて少々損傷が激しすぎると思いませんか?実はこれ、当時のフレスコ画の書き方とは全く違った方法で描かれたからなんです。 一般的なフレスコ画は一旦壁をはがして新たに漆喰を塗り、それが乾…