傘と婚活と手作りと

ある雨の日。人々はそれぞれ思い思いの傘をさして歩いています。黒や紺の無難なものからカラフルなものまで。
そんな中、一際異彩を放っている傘が…!!
ビニール傘にピンクの油性マジックで落書きしまくったような…さしているのは太ったオバサン。道行く人はガン見するか目をそらすか。
私も思わず釘づけになったのですが、何とそのオバサンがこっち向いて笑って手を振ってる―――!!!

誰ですかー!



と思ったら野駄目ちゃんでした。

彼女に関する過去ログはこちら↓
自分のキャラがわからなくなる時
野駄目ちゃん
野駄目ちゃん、占い師への道
ギャップのある女
方向音痴
顰に倣う
メールだけでこの破壊力!!!



とりあえず、屋根のあるところに移動。
…どうしたの、その傘?
っていうかどこで拾った!?
これですかー?ちょっと江戸風鈴をまねて、裏から字を書いたんですけど、左右逆に書くのに苦労してぇ…
えっ!?自分で描いた?
何かMARIAとかGABRIELとか書いてあって、お花の絵とか描いてある。
っていうか、何かわからないけど、江戸風鈴に謝れぇ!



…よく見ると、ヴィトンのバッグを持ってるんですが、バッグの片隅に変なよれよれのシールが貼ってある。
さらに彼女のスカートは、黒いスカートだったんですが、そこにシュミーズによくあるような安っぽいレースが数個縫い付けてあるし。
何その格好?何かの抗議?
それからぁ、このバッグ、ここに油性マジックがついて見苦しかったんで、このシール貼ったんです。かわいくないですか?あと、このスカートも捨てようと思ってた下着に付いてたレースがかわいかったんで、ここに縫い付けてみたんです。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。キャハッ

…かわいいどころか、貧乏臭っ!

でもぉ、お母さんとか、これ見て「みっともないからやめなさい」って言うんですよ。
うん、お母さんが正しい。
で、何でそんなことやってんの?
え〜、これT-Rさんが教えてくれたんじゃないですかぁ。


ヽ(゚Д゚;)ノ!!
いやいやいやいや…、そんなこと教えてないですよ。
全っ然、記憶にないもん。

言ったっけ…?そんなこと…
ほらぁ、前に会って婚活の相談した時…

(ここから前に野駄目ちゃんと会った時の回想)
…世間で「婚活のために女子力UP」とか言われてるじゃないですかぁ、でもあれって、全然婚活に役立たないような気がするんですよね。何かきちんと自分を磨いてるのに行き遅れの人とかいっぱいいるし。
女子力…?あぁ、アレね、「合コンで男を落とす6つのテクニック」とか「ネイルがどうの」とか言ってるやつ。。。で、挙句の果てに「この10年で日本の女子はレベルが急上昇 それに見合う男が圧倒的に不足…」とか言いだすわけで。そりゃ結婚できるわけないわな。(´∀`)
T-Rさんは、どういう風に努力すれば本当に結婚できると思います?
ありきたりだけど、外見ばっかり磨いたりするよりは、やっぱり中身をどう磨くかによると思います。一度、中原淳一さんの本読んでみて。昭和に書かれたものだからちょっと古いところもあるけど、今の人にも通じる大事なこともいっぱい書いてあるから。例えば…

「愛するということ」
女性は愛情深い人間であってほしいのです。
朝食の支度をするなら、その朝食を食べてくれる人の一人一人に愛情をこめて作ってほしい。窓を開けたら、新鮮な空気を胸いっぱいに吸って幸せを感じ、窓辺の植木鉢にも愛情をこめて水を注ぎたいし、掃除をするならそこに住む人にはもちろんのこと、家具や柱とか壁にまでも、愛情をこめる女性で会ってほしい。
愛する心は、夫や恋人にだけ与えるのではなく、すべてのものに愛情深くあってほしいのです。

より
…こういう感じです。

あと、こちらはさらに具体的に結婚後の生活について書いてあります。

…回想終わり。


あ…もしかして、ボロ布を裂いてマットとかどびん敷にしろとか、タオルにアップリケを縫い付けろとか、空き缶や空き瓶にボロ布を巻くとか、そういう手作りの方にいっちゃった!?(ノ∀`)
アレはその…戦後の物資の乏しいころに生活を楽しくするための知恵であって、21世紀の今、それやっちゃうとただ貧乏臭いだけだからね!よっぽどセンスのある人が上手に組み合わせれば話は別だけど。
野駄目ちゃんの場合はあきらかに前者だよ。
そりゃお母さんがやめれって言うわ!っていうか、絶対、会うたびに占い師が変なこと吹き込んでるって思ってるよ!
違うからね!私じゃないからね!!



もう30過ぎたのに野駄目ちゃんの結婚はまだ遠いようです。