タロット・カードいろいろ  〜ヨーロピアン・スタイル  アメリカン・スタイル〜

そんなものがあったのか!

と、思った方、すみません。今、私が勝手に作ったカテゴリーです。
便宜上その方が説明しやすいかな〜と思って。


まず、歴史から背景からいろいろと違うわけですが、カード自体の大きな違いは大アルカナの並び方です。

ヨーロピアン・スタイルは8番目に「JUSTICE(正義)」、11番目に「STRENGTH(力)」。
アメリカン・スタイルは8番目が「STRENGTH(力)」、11番目が「JUSTICE(正義)」。
あとは「0.FOOL(愚者)」の場所ですね。
ヨーロピアン・スタイルでは最後に来るんです。すべてを悟った老人の姿で描かれていることが多いです。
アメリカンス・スタイルでは最初に来ています。幼い子供や無垢な若者が描かれています。


もしタロット・カードをお持ちならどちらのタイプか確認してみてください。


ヨーロピアン・スタイル

ルーツが古すぎてはっきりしたことは分かっていませんが、15世紀のイタリアが起源だとか、16世紀のフランスとか言われています。
【タロットカード】マルセイユタロット(仏文)
代表的なのは「マルセイユ版」と言われているこれですね。


アメリカン・スタイルについて
アーサー・エドワード・ウェイトという人が20世紀初頭に作ったタロット・カードです。
[rakuten:ehanamart:10000641:image]
どちらかというと、現在、日本ではこちらの方が主流ではないでしょうか。
また最近新しく出ているタロットもこちらの流れを汲んでいるものが多いようです。
最初にライダー社が出版したので「ライダー版」「ライダー・ウェイト」とも呼ばれています。

※タロットに詳しい方、「イギリスじゃん!」というツッコミはご遠慮ください。
 わかってますよ〜。ゴールデン・ドーンが英国なのも知ってます。
 ウェイトがアメリカ生まれだから、便宜上アメリカン・スタイルって言ってるだけです。


カードが入れ替わった理由
タロット・カードは22枚の大アルカナと56枚の小アルカナの78枚から成り立っています。
大アルカナの方ですが、12星座と10惑星から成り立っています。
これも諸説ありますが、一般的なものを…

1.魔術師(水星)
2.女教皇(月)
3.女帝(金星)
4.皇帝(牡羊座)
5.法王(牡牛座)
6.恋人たち(双子座)
7.戦車(蟹座)
8.正義(天秤座)
9.隠者(乙女座)
10.運命の輪(木星)
11.力(獅子座)
12.吊るし人
13.死神(蠍座)
14.節制(射手座)
15.悪魔(山羊座)
16.塔(火星)
17.星(水瓶座)
18.月(魚座)
19.太陽(太陽)
20.審判
21.世界(土星)
0.愚者

占星術とかに詳しい方はもう気づいたと思うんですが、天秤座は秋の星座、獅子座は夏の星座なんです。
それでウェイトの所属するゴールデン・ドーンが正しく並べなおしたんです。
で、ウェイトもやっぱそうだよね〜ってことで、ウェイト版も8と11が入れ替わってしまったんです。

あ、あと愚者とか審判の星は、定かではないです。
ちゃんと体系付けしているのもあるんですが、それを出すと一般論と矛盾が生じるんで…。



次回はアメリカン・スタイルのタロットの紹介です。