文学
あるお客さんに、「T-Rさんはネガティブな人の気持ちなんかわからないんですよ」と言われました。 うん、まぁ、分かりたくもないし、分からなくてもいいかと。。。 ぃゃ、本当は、結構、面倒くさがりで、しなくていいことはできるだけしたくないとかだらだら…
たまにははてなダイアリーさまの「今週のお題」にチャレンジ。 読みたい本はいつも読んでいるので、今回は「以前読んだけどまったく共感できなかった本」について書こうと思います。 機会があればまた読もう…ということで。 それは…阿Q正伝 (角川文庫)作者: …
2ヶ月ほど前から漢詩の勉強をしてます。 まだ全然かじった程度なのですが、一つ分かったことがあります。 それは白楽天(白居易)が嫌い!ということ。白居易は(772年- 846年)の詩人で、日本では白楽天の名前で知られているようです。 若いころは、社会や政治…
学生のころ、よく行っていた書店の洋書コーナーに行くと、ひときわ挑戦的な視線を感じた。 視線の主は彼女。 挑発的な目でこちらを見て、媚びるような笑みを浮かべる彼女の名はモル・フランダース。 作者は18世紀イギリスのノン・フィクション作家ダニエル・…
1月27日、20世紀を代表するアメリカの作家、サリンジャー氏が亡くなりましたね。 「ある愛の詩」のエリック・シーガルも亡くなりましたし…。 というわけで、「ライ麦畑でつかまえて」の私なりの感想を書いてみたいと思います。 あらすじは、ホールデンという…
マノンをマルグリットに贈る 慎み深くあれこんな言葉を添えてアルマンはマルグリットに「マノン・レスコー」を贈りました。マノン・レスコーとは… 金髪の天使のような美少女マノン。 可憐でありながら官能的、無邪気でありながら狡猾…相反するものを同時に内…
小学生の頃、「椿姫」という名前はおぼろげながら知っていましたが、まだ読んだことはありませんでした。 まぁ、タイトルからして、お姫様が出てくる恋愛物、くらいに思って読み始めたわけですが…物語は、ある娼婦が死に、彼女の持ち物が競売にかけられると…
正直映画の方はイマイチなんですが、原作の方は絶対オススメ! …と思ったら、私が読んでいた角川文庫から出ていたのは絶版になってました。 ぃぇ、映画の方も1930年代のパリを舞台にすごくオシャレなんですが、原作の深みは表現できてない気が…。 内容は著者…
黒海近くのトラキアにあるサルミュデソス国王アゲノールの息子ピネウスは、アポロンから未来を見通す力を与えられていました。 でもそれを乱用しすぎたために、ゼウスに盲目にされてしまいます。神々が与える試練は抜き打ちテストのようなものです。 それを…
基本的に漢字が苦手であまり日本や中国の古典は読まないのですが、これは十代の頃から愛読してました。武士道といふは、死ぬことと見附けたり というフレーズはあまりにも有名で、その激しい内容から「狂気の哲学」とも言われています。何かに迷った時は、死…
たわいもない恋愛小説…か… そうだろう…彼のような身分の人間には… 愛する女性に正式にプロポーズできるだけの身分のある男には…だがジェローデルは考えてみたことがあるだろうか ジャン・ジャック・ルソーのこの“ヌーベル・エロイーズ”が 1761年の出版いらじ…
この映画を見た人の多くは「退屈」「じれったい」という感想が入っている。確かに人の恋愛を傍観するのは退屈なのはわかるけど、実際の恋愛ってこんなものじゃかな。この中には四つの結婚が出てくる。リディア×ウィカム 情熱に身を任せた駆け落ちの末の結婚 …
ペロプスとヒッポダメイアの息子たちのお話。アトレウス(兄)とテュエステス(弟)はいろいろあってミュケナイにいました。 ちょうどミュケナイでは王位継承者が誰もいなくなって、「ペロプスの息子がいいよ」とのお告げが出てました。当然国は二分されます。 …
ちょうどデメテルの娘ペルセフォーネをハデスが誘拐して冥界に立てこもる「乙女座事件」のころ。リュディアの王タンタロスは自らの息子ペロプスをシチューにし、神々に差し出します。 神々を試すためだったとか、敬意を払いすぎて逆にあだになったとか、専門…
※ネタバレ注意 ローマの武将タイタス・アンドロニカスとゴートの女王タモーラの復讐に次ぐ復讐劇です。 以下、タイタス側とタモーラ側に色分けします。 長年に渡るローマ対ゴートの戦いに勝利し、凱旋するタイタス。 一方、ゴートの女王タモーラは一人息子を…
テッサリアの王子イアソン。 父が死んだ時イアソンが幼かったため、叔父のペリアスが一旦王座に着いた。 成人したイアソンは王位を奪還するために、叔父のだした条件、コルキスの金の羊毛を持ち帰る旅に出る。旅に同行したのはヘラクレスやオルフェウス、カ…
※後で必ず原作をお読みください。トロイ戦争で勝利をおさめたオデュッセウスが妻ペネロペと息子のもとへ帰るまでの壮大な道草の話です。トロイ(トルコの西海岸・オデュッセウスの現在地)からイタケ(ギリシャの西海岸・故郷)までの距離は当時でも1週間ほど。…
孤児院で育ったジュディーがあしながおじさんという金持ちの援助を受けながら、大学へ行ったり、ジャーヴィスという金持ちのボンボンと恋をして、最後はあしながおじさん=ジャーヴィスということが発覚し、めでたしめでたし、というシンデレラ・ストーリー…
「あなたは正しすぎる そんな男、世界一つまらないわ」 映画「酒とバラの日々」のカースティンのセリフ。確かにあんまり彼氏にしたいタイプの男性ではない。 しかし皮肉にも、親が娘の夫に望むのはこんな男性ではないだろうか? エンマことボヴァリー夫人も…
いきなり占いの話からそれますが、 今日は愛読書「シラノ・ド・ベルジュラック」(ロスタン)のお話です。ストーリーとしては、大きな鼻にコンプレックスを持つシラノが いとこで才色兼備の美女ロクサーヌに恋をします。 しかし彼女が好きなのはイケメン・クリ…