人肉シチューおかわり 〜壮大な兄弟ケンカ〜
ペロプスとヒッポダメイアの息子たちのお話。
アトレウス(兄)とテュエステス(弟)はいろいろあってミュケナイにいました。
ちょうどミュケナイでは王位継承者が誰もいなくなって、「ペロプスの息子がいいよ」とのお告げが出てました。当然国は二分されます。
一計を案じたテュエステスはお兄ちゃんが金の羊毛を持っていたので、兄嫁アエロペを誘惑し、金の羊毛を盗み出してもらいます。
そして何食わぬ顔で「金の羊の持ち主が王位をついだらいいんじゃないかな」といいます。
それオレじゃん!☆⌒v⌒v⌒ヾ((`・∀・´)ノ ヒャッホーィ♪
お兄ちゃんは大喜び。
条件が揃ったところで、テュエステスは盗んだ羊毛を取り出し「んじゃオレ王様」と王位を主張。
お兄ちゃん贔屓のゼウスがここでアトレウスに策を授けます。
「西から昇ったお日様が東へ沈んだら、お前が王様でもいいのだ」。
昇るわけないじゃん(嘲)と弟は快諾。
すると太陽はみるみる逆戻りし、東へと沈み、無事アトレウスが王位を継承することとなりました。
これでいいのだ!
ここから嫁を寝取られたお兄ちゃんの復讐劇が始まります。
まず弟の息子三人を追い詰めて殺します。
そして「仲直りしようよ〜」と弟をミュケナイに呼ぶ。
そして弟に息子たちで作った人肉シチューをふるまいます。
「うまいっすね、コレ」と大喜びの弟。
( ̄ー ̄)ニヤリ
弟が満腹になったころ合いを見計らって、アトレウスは弟の子供たちの首を運んできます。
「これがシチューの具ね」 つ(-ω-)(-ω-)(-ω-)
テュエステスは半狂乱になり、その場を去りました。
また不倫妻アエロペは海に投げ込まれ死亡します。
その後テュエステスは自分の娘ペロピアとの間に息子アイギストスを作ります。
Σ(-∀-;)親子で!?
その後、ペロピアは巡り巡ってアトレウスの後妻になります。
つまり叔父と姪…。
それからアトレウスとテュエステスはバッタリ再開します。
復讐されてはたまらん!とアトレウスはさっそくテュエステスを捕まえミュケナイに連行。
義理の息子アイギストスにテュエステスを殺すよう命じます。(つまり息子に父を殺せと)
しかし自分の実の父を知ってしまうアイギストスは逆にアトレウスを殺し、父テュエステスを王位に付けます。
で、その後、アトレウスの息子アガメムノンが再び王位を奪還します。
このアガメムノンこそが後にトロイア戦争で大活躍するのでした。