嫌いな詩人 白楽天(白居易)

2ヶ月ほど前から漢詩の勉強をしてます。
まだ全然かじった程度なのですが、一つ分かったことがあります。
それは楽天(白居易)が嫌い!ということ。

白居易は(772年- 846年)の詩人で、日本では白楽天の名前で知られているようです。
若いころは、社会や政治を批判するような「諷喩詩(風諭詩)」と呼ばれる詩を結構作っていました。
若いころ腕を折ったお陰で戦争に行かなくて良くなって長生きした老人をモデルにした反戦ともとれるような、「新豊折臂翁」とか、年取った政治家はとっとと身を引けと歌った「不致仕」などです。
有名な「長恨歌」も白居易の作品です。

でも29歳で科挙に受かって官僚になるのですが、何と71歳まで職務を全うしたとか。
「不致仕」で70過ぎた官僚は老害、とっとと辞めろとか、さんざん言っています。
お前が言うな!と思うのは私だけでしょうか?



最後に白居易が官僚時代に詠んだ夏にふさわしい詩をご紹介。

苦熱
頭痛み汗巾に盈つ 連宵復た晨に達す 
苦熱に逢うに堪えず 猶頼るは是れ閑人 
朝客應に煩倦すべし 農夫更に苦辛す 
始めて慚づ此の日に當たって 
自由の身と作るを得たるを。

(訳)
あー、頭痛い。頭巾は汗でびっちょりだし
毎晩、朝まで暑い。
暑くて耐えられん。
あ、でも暇人だからいいか。
朝廷に行かなきゃいけない人はいやだろうな〜。
あー、でも農民はもっと大変か。
こんな日は自由(っていうか暇)な身の上に感謝です。


※訳は勝手に私が着けたものです。だいたいはあってると思いますが、ちゃんとした訳を読むことをお勧めします。