12月13日は聖ルチアの日

“光”を意味する名前を持ったこの少女は3世紀のシチリア島シラクサの出身。
光は屈折することなくまっすぐ伸びるのですが、彼女はまさに一本筋の通った生き方をしたと思います。

彼女がキリスト教に深く心酔していったきっかけは母親の病気。
シチリア島守護聖人でもある聖アガタに祈りをささげたところ、回復したという。

しかしそんな彼女を悲劇が襲います。
異教徒が彼女がキリスト教徒であること密告します。
逮捕された彼女は改宗をせまられますが、頑として受け入れません。
そして拷問を受けることになるのですが、不思議なことに彼女の体はまるで根が生えたようにビクともしません。
そこで1000人もの兵士と数頭の牛まで出動するのですが、それでも動かすことができませんでした。

仕方なくその場で両目をえぐられたのですが、悲鳴もあげずに耐えたそうです。
そして処刑されることになったのですが、刀をのどに突き立てられたまま
私が姉としたう聖アガタ様がカターニアの守護者であるように、私はシラクサの守護者となる道を選びます。
と叫んでいたとか。
裁判官も仕方なく、釈放しました。


以後、彼女は眼病の守護聖人とされ、えぐられた両目を皿にのせた姿で描かれます。

また、彼女の両目にまつわる話としては、こんな話もあります。

美しいルチアに求婚する男性がいましたが、主イエス・キリストのために生きることを選んだ彼女はそれを受け入れることができません。
そこで、彼にあきらめさせるため、自ら両目をえぐりだしました。
そして、「これで私は醜くなりました」とか言ったそうです。
その後、この求婚者は泣く泣く彼女をあきらめたとも、彼女の信仰心に打たれ改宗したとも言われています。



聖ルチアのチャプレット。

なぜか一般的には青い石で作ることになってます。

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