どこまでもフリーダム! 〜おてて絵本〜

最近、ひそかにマイ・ブームなのが子供たちによるおてて絵本

ここからでも読めるんですけどね。

ちょっとどんなものか紹介しますと…


白雪姫

むかーしむかし、あるところに、白雪姫というお姫様がいて、
赤ちゃんの子とかいました。白雪姫の赤ちゃんでした。
それでもう、白雪姫の怖いのがやってきて、
白雪姫に毒リンゴを食べさせてあげたら
たちまち、ガラスのところにはみ出していました。
そのところに、それで、王子様がやって来ました。
それでさ、お礼のキスをしたら、目覚めて、
王子様と結婚しました。
それで、いつまでもいつまでも幸せにしました。

これは3歳の女の子が書いた「白雪姫」なのですが、子持ちの白雪姫と言うのが新鮮でした。いいのか!?王子。

フトンとりマンと起こしマン

あるところに、ねぼすけがいました。
その子は、学校を毎日休んで、毎日寝ています。
そして、そこに、フトンとりマンと起こしマンが来ました。
フトンとりマンはフトンを剥がして、
「フトンをどういうふうに使っているんだ!お前は犯罪だ!」
と言い、フトンを持って行きました。
そして、起こしマンが、
「こらぁ〜、起きろ〜!」
と、殴られました。
その子は大泣きしましたが、その日にはもう6時です。
6時だったので、学校には間に合いました。
その子は、
「あ〜、あいつらって、誰なんだろう?」
と思いました。
次の日にまた寝坊をします。
そしてまた、フトンとりマンと起こしマンが来ました。
そして、今度は、フトンとりマンがその子を蹴っ飛ばし、
ゴロンゴロンと転がし、フトンを離してしまいました。
そして、フトンとりマンはフトンを持っていきました。
続いて、起こしマンは、顔を蹴って蹴って蹴って蹴って
蹴りまくってやっと起きました。
今は7時だったので、ギリギリセーフです。
そして学校に行き、
「今日もまただなあ、お前が遅刻しないなんて珍しいなあ」
と、友だちに人気が出ました。
そして次の日にまた、フトンとりマンと起こしマンが来て、
今度はもっと強く、今度はフトンとりマンは、フトンを燃やしてしまいました。
起こしマンは、フライパンで頭を叩き、叩いて叩いて、
最後には「マッチをつけるぞ〜!」と言い、
ですが、その子は起きませんでしたので、おしっこをぶっかけました。
そしてやっと起きました。
今は7時半だったので、ギリギリです。
ですが次の日に、フトンとりマンと起こしマンは来ませんでした。
皆さん、わかっていましたか?
だんだん時間が遅くなっていったのです。
そして学校は、本当は7時40分に行かないとだったのですが、
もう7時40分以上の時間にしか起こせなくなってしまったのです。
そして、フトンとりマンと起こしマンは、他のこどものところに行きました。
そしてその子は、「あ〜、これからどうすればいいんだろう?」と、町をさまよいました。
そうすると、目覚まし時計を見つけました。
しかもそこには、フトンとりマンと起こしマンの顔が描いてあったのです。
そしてその目覚まし時計を大事に抱えて寝ると、なぜかもう起きれるようになっていたのです。
しかも6時に。そして毎日起きられるようになったので、
学校にはもう一生遅刻しないようになりました。

こちらは8歳の男の子の作品。
何というか…ただふとんで寝ていただけなのに、「フトンをどういうふうに使っているんだ!お前は犯罪だ!」などの理不尽な言いがかりをつけられ、顔を蹴って蹴って蹴って蹴って蹴りまくったり、フライパンで顔を叩き、叩いて叩いて、最後には「マッチをつけるぞ〜!」との脅しまで…。
起きるどころか、永遠の眠りにつきそうな気がするのは私だけでしょうか。

バカな大学生 体育編

大学校にバカな大学生がいました。
その大学生は、今日は宿題はなく、授業で体育をやりました。
体育でまず、鉄棒をすることになりました。
2,3回、高いところでグルンと回ることになりましたが、
実はその人は太っていて、思いっきり1回転したら
グルグルグルグル回って、止まらなくなりました。
それで、次の人に交代できなくなりました。
そのままずーっとグルグル回っていたら、目が回ってきて、
手を離してしまいました。
そうしたら、空の上へピョーンと飛んでいって、
飛行機のところに頭をガーン!とぶつけました。
そうして、飛行機の空気にボカーン!と吹き飛ばされて、どっかに行きました。
着いたところは、アメリでした。
アメリカはなんだかわかんないで、お金もないので大変でした。
それで、なにか食べ物を盗んで生きました。
そして、「鉄棒をやろうかな」と、昔に戻ってやってみました。
そうしたら、またグルグル回って、ピョーンと飛んで、
頭にまた飛行機にぶつかって、ボカーン!とまた飛んでいきました。
その次は、イタリアでした。
イタリアに行ったら、またわかんないので、ピザとかなんでもいいから、
とにかく食べて生きました。
そして、「また鉄棒をすれば行けるかな」と、鉄棒したら、
また頭に飛行機がぶつかり、バヒューン!といったけど、
しかもその時、ロケットが噴射する時で、
ロケットにドドーン!とぶっ刺さって、トゲの一番先っちょに当たって、
そのままガーン!と、行ったところは宇宙で、そこで、
服にとがったところが引っかかって、宇宙に行きました。
息ができなくて大変でした
それで、口を手でおさえました。
そしたら月が見えてきたので、その月を蹴っぽって、
また宇宙を出て、地球に戻りました。
そして日本に戻ってきて、もう1回鉄棒をしたら、また行っちゃって、
そしてそのまま下に降りたら、鉄棒があって、そこでまたクルクル回って、
また上に上りました。
今度はそのまま、クルクル回りながら、日本の空を一周しました。
そして降りてきたら、ガーン!と下に思いっきり足が当たって、
ポキッポキッ!とすごい音がして、痛かったです。
そして、その人は急いで授業に戻って、
次に、体育の授業で跳び箱をやることになって、
跳び箱で思いっきり跳んだら、
太ってたので、お腹にボーン!と重くて逆に壁に当たって、
それで跳ねてどっかに行きました。
そしたら、日本の新潟に行ったはずが、北海道に行きました。
それでまたやってみたら、次はハワイに行きました。
でも、ハワイではお金がないので、もうなんにもないので、
もう1回、日本を目指しながら思いっきりボヨ〜ン!としたら、
次は日本に着いたと思ったら、日本を通り越して逆に中国に行ってしまいました。
それでもう1回やってみたら、間違えて北朝鮮に行ってしまって
そのまま冬の寒い山でなにかをさせられました。
そして鼻血がブーブー出ながら、死にそうになりました。

7歳の男の子の作品で、全5作ある「バカな大学生」シリーズの中の一番のお気に入りですw
デブが鉄棒をして、遠心力でアメリカ、イタリア、果ては宇宙まで旅をしてしまうという壮大なスケール。
しかもせっかく宇宙から生還するも、また懲りずに鉄棒をして日本一周を軽くこなしてしまいます。
しかもポキッポキッ!とすごい音がして痛かったとは…それ、骨折じゃねー!?
しかも次は飛び箱で、最後は「間違えて」北朝鮮に行く始末。冬の寒い山でなにをさせられたのか、非常に気になるところですが、きっとこれは国家機密的な何かで知ってしまった暁には命の保証はなくなっちゃうんでしょうね…。
そして、アメリカやイタリアでのサバイバルに加え、空気のない宇宙空間でも生き伸びたプレデターばりに不死身の彼ですが、鼻血ブーブーで死にそうになる辺りは、弁慶の泣き所を見た気がいたしました。