地震警報と占い

東日本大震災が起きた後、たまにやっぱり地震の前には何か感じたんですか?みたいな質問を受けました。常連さんが何となく聞いてみた他愛のない質問なので、いや、全然。ですよね〜。みたいな感じですが。


だいたいそんな予知ができたとしても「ノアの方舟」でも分かるように、誰も相手にしてくれないし、ヘタするとただの電波です。
それに占い師は予言(預言)者じゃないし。
ぃゃ、中にはいるかもしれないですけどね、そんな天変地異が分かる占い師さんも。



ある日、こんな変なメールが来ました。
始めまして。
私は47歳の男性です。
先の東日本大震災において、自分の無力さをつくづく感じ、何か人のお役に立てることはないかと考えておりました。
そこでひらめいたのは占いによって、地震津波警報を出すということです。
こうすれば一人でも多くの人が地震津波に事前に備えることができ、場合によっては命だけでなく財産も守ることになります。
私もここ3年タロットの勉強をしてきてある程度のことは分かっています。
あとはどうすれば、地震津波の規模を的確に占うことができるか、それがわかれば私の構想は実現可能になります。
あなたは大変当たる占い師だときいております。
つきましては、地震津波に関する読み方を教えていただきたいと思いメールをしました。

……(-_-#)
落ちつけ、落ちつけ、私。危うく携帯をぶっ壊すとこだったぞ。
何だろう、この安穂香似のマダラーのオッサンを彷彿とさせる感じ…。
もしかしてアレかな、今、無職で仕事が見つからないから占い師にでもなろうと。そしてブログか何かで地震警報とか津波警報を書いて、それが当たって、「この占い師がスゴい!」とか言われてマスコミで引っ張りダコにでもなろうとしてる…?
だいたいタロットをたった3年勉強しただけで「ある程度のことは分かっています」て…
どの程度だよ!?


ぃゃ、まだ無職と決まったわけじゃないし、とりあえず返信してみよう。
何か人の役に立ちたいというのであれば、募金が確実だと思います。
仮に、経済的に余裕がなく募金が厳しいというのであれば、会社の業績が伸び、自分の収入にも反映されるよう会社に貢献すべきだと思います。
それとも、まさかとは思いますが、無職でどこも雇ってくれないから占い師になろうとされてます?

確かに私は今、求職中ですが、選択肢の中に占い師があってもいいと思っています。

アチャー( ノ∀`)やっぱり。。。
こういう腐れニートが一番社会のお荷物なんだよ。

あってもいいと思いますよ。タロットのことがある程度分かっているのなら、なぜ開業しないのですか?
いえ、たまにいるんですよ。1回か2回あっただけで友達や弟子になった気になる人が。勝手に人の名前を騙るなんてあり得ないと思うんですけど、実際にいましたからね。「占い師になりたい」というから「勝手にやればいいじゃないですか」と言ったのを拡大解釈して「才能があるからぜひなりなさい」と言われたと吹聴していた人や、まったく知らない人が私の妹だと名乗ってたり…本当こちらとしてはいい迷惑です。私とあなた同様無関係の人ばかりなんですけどね。
それから「教えていただきたい」とか言われてますが、「人の役に立ちたい」といえば、簡単なコツだけでも教えてもらえると思ったのでしょうか?
私の考えは、知識や知恵といったものはできるだけ多くの人で共有してこそ、意味があると思っています。
知識の独り占めというのはいかがなものでしょうか?もちろん、私に全く才能がないのならあきらめますので、まず力量を見極めていただきたいのです。それもダメなのでしょうか?
ある意味正論だがな…みんながみんな、占いの知識を得て占い師になるの!?
それに占い師の才能だとか力量だとかっていうのは、どっかの占い師が太鼓判押すのもあるかもしれないけど、結局お客さんが見極めるもんだと思いますよ。
とりあえず私は人様に太鼓判押したりするような立場じゃない。
占いの知識と言うのは、みんなが共有するようなものでしょうか? それに占い師の才能や力量というのは結局はお客様が見極めるものだと思います。

あと、地震とか津波警報についてはどっかにあったな。
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さて、トドメに入るか( ̄ー ̄)ニヤリ


占いを教えることはできませんが、一つ大切なことをお教えしましょう。
(警報の制限)
第二十三条 気象庁以外の者は、気象、地震動、火山現象、津波、高潮、波浪及び洪水の警報をしてはならない。ただし、政令で定める場合は、この限りでない。
第七章 罰則
第四十六条  次の各号の一に該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
六  第二十三条の規定に違反して警報をした者
気象業務法より
「人の役に立ちたい」と言うのであれば、まずは法律を守って、人の迷惑にならないように生きてください。