効かないタリスマンだな 〜ハーケンクロイツとヒットラー〜

少し歴史に詳しい方なら、ヒットラーがかなり占星術にハマってたのはご存知だと思います。
占星術に限らず、他の神秘学にもかなり興味を持っていたようです。

例えば、卍が45度傾いたようなマークのハーケンクロイツ

諸説ありますが、今回はルーン文字から来ているという説をご紹介。

ルーン文字とは…
ヨーロッパの象形文字のようなもので、普通に文字として使われていた他、石や木片に書いて占いに使ったり、それをお守り代わりに持ったりしていました。
Wooden Runes


「バイキング」という映画にもルーン占いをするシーンが出てきます。
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ルーン文字の中に、太陽を意味する「シゲル」という文字があります。アルファベットのSのもとになった字で、Zを反転させたうような文字。

これを二つクロスさせると、ハーケンクロイツができます。
つまり、ヒットラーは二つの太陽をナチスのタリスマン(護符)としたわけです。



結局ナチスは滅びましたが、これはルーンのタリスマンが効かないというわけではなく、使う人の心が誤った方向に行ったからだと思います。

他にルーンを使ったシンボルとしてはヒッピーたちのピースサイン。ちょっとベンツのマークにも似てるアレ。
これはヘラジカの角を表わすエオロー(またはエオルー)から来ています。
敵意を表わすルーンをさかさまにして○で囲むことで、「あなたに敵意はありません=平和」というシンボルになりました。


やはり使う人の心がどこか間違った方向に向かっていたので、ヒッピーもあまり発展しないまま、滅びましたね。
というか、あれはただのファッションだったのかな…?