スピリチュアル・消費者

私が勝手に命名したのですが、やや陰りのあるスピリチュアル業界を支えてくれるありがたい存在。
それがスピリチュアル・消費者です。
これは占いやヒーリング大好き…なだけではなく、自分もスピリチュアル・なんちゃら〜を目指して、せっせと自己投資してくれる人のことです。それも金額が半端じゃない。100万なんてざらで、多い人は300万以上使ってるんじゃないでしょうか。

それも一つや二つではなく、「タロット占い、占星術、レイキ、オーラソーマ…」などいくつも肩書きを持っています。こういう人がいてくれる限り、講座を開いている占い師やヒーラーの方は儲かっていくでしょう。(人に教える気ゼロの私には関係のない話ですが)

でもなぜかデビューしない。デビューしたとしても採算が合わないのかすぐにやめちゃったりします。
以前ネタにしたオーラソーマおばさんもその一人です…。あのゲリラ的な嫌がらせも彼女的には営業努力だったんでしょうね。

いくつも資格を持ちながら成功しない理由は、仕事も恋愛(結婚)も人間関係も人並み以下だからです。
例えて言うなら、会社員もロクに勤まらない人間が「オレは人に雇われる器じゃねーんだ。」みたいなことを言って自営を始めるような感じです。
自営業の方ならお分かりかと思いますが、会社勤めもまともに出来ない人間に自営業なんか務まるわけがないんですよね。

私の所に来るお客さんで、その類の人もだいたいパターンは決まっています。
・無職か非正規雇用
・独身か彼氏(彼女いない歴)5年以上
バツイチか家庭に不満や問題のある人

そのことを指摘すると…
だいたいの聖人君主は貧しくて、結婚もしてませんけど?!と逆ギレします。

しかし、ザビエルにしてもそうなんですが、自分が望んでその状態にしているんです。
本当はザビエルなんてかなり商才があって、商売でかなり成功を収めたこともあった人なんですが、それをすべて自ら手放してます。
即身仏になった鉄門海上人なんかは、かなり男前で女性がほっておかないので、諦めさせるために自ら睾丸を切り取ってその女性に渡したとか…。
聖ルチアだって、自分に求婚をせまる男性がうざくて、自ら目をえぐりだして「これで私は醜くなりました」とか言って、男性を退けたし(諸説あり)。


占い師やヒーラーというのは、聖人とは言いませんが、少なくとも、人の心を救うお手伝いをする仕事です。
自分の現状がどうであれ、それに不満を持ち、改善できない人間に務まる仕事ではありません。

儒教「修己治人(おのれをおさめてひとをおさむ) 」という言葉があります。
人を導こうとするのなら、まず自分を磨かなくてはいけないってことです。




…こう言っても「自分には関係ない」と思ってる人が大半だと思います。
そういう人はこれからも講座やワークショップで稼いでいるスピリチュアル・なんちゃら〜の方をしっかり養ってあげてください。