ドン・カルロ

香川に住んでいると、オペラの上演がないので、オペラを観るとすれば他県まで赴くか、NHKしかありません。もちろん、私は後者で楽しんでおりますが。


先日、NHKBS-hiで「ドン・カルロ」をやっていました。
16世紀のスペインの王室が舞台のオペラで、ドン・カルロはフランスのエリザベッタと婚約していたのですが、父のフィリッポ2世に取られてしまい、想いを寄せる婚約者が義理の母に…!!というお話です。詳しいあらすじはこちら
上演していたのは…

2008年12月7日 ミラノ・スカラ座公演

…正直、何であえてコレ?こんなの公共の電波に乗せるなよという感じでした。
まず主人公のカルロですが、本来ジュゼッペ・フィリアノーティのはずが代役(?)のアメリカ人のメタボ・テノールステュアート・ニールになってますし

左がステュアート・ニール、右がジュゼッペ・フィリアノーティ
私にはドン・カルロじゃなくてただのピータンにしか見えません…。
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まぁいい…。ドン・カルロは別にいいよ。私のお目当てはメゾ・ソプラノのエボリ公女だから。
エボリ公女というのは、王妃のお付きの侍女で、ドン・カルロに想いを寄せています。
美人でプライドが高く狡猾…それが彼女のイメージです。



ところが!!

どどーん!!!
演じたのがドローラ・ザジックだった…orz

(。´Д⊂)もうやだ…。なんでアメリカ人のオペラ歌手はみんなメタボなんだ。
オペラ歌手なんてそんなもん、という意見もありますが、最近のオペラ歌手は割とスレンダーな方も多いんです。

第2幕のドン・カルロが自分のことを愛してないと分かって嫉妬するシーンなんかも
ただののたうちまわる太った喪女。


そして第3幕のエボリ公女のアリア「呪われし美貌」…。

ああ、運命のむごい贈り物
天が起こって私にくださったもの
私をこんなに虚栄心が強くて
高慢な女にした美貌を呪うわ!


…ただの勘違い喪女です。
キャラ変わっちゃってるよ…。



教訓:オペラは配役によってキャラが変わる場合があります。