隣の芝生が青い人々

ゴールデンウィークを過ぎた辺りから増えるのが仕事に関するお悩み。
4月に入社して「思ってたのと違う。どこか他を探した方がいいでしょうか?」みたいな依頼が増えてくる頃です。
そういう依頼ならまだ鑑定の余地はあるのでいいのですが、問題は占うに値しないような依頼をしてくる人たちですよ。例えば…
今の仕事に生き甲斐を感じません。かといって何がしたいのかも分かりません。私の天職は一体なんでしょうか?とか
同級生だった子は仕事が楽しそうでキラキラしているのに、私はこれでいいのかモヤモヤしています。とか
仕事に不満はないのですが、毎日がむなしいです。彼氏(家族)がいる子なんかを見ると楽しそうで、私生活も充実していて生き生きしています。私にも彼氏(家族)が出来ればもっと日々が充実すると思うのですが…私はいつ彼氏が出来ますか?(いつ結婚できますか?)など。
こういう質問の根底には、非正規雇用という不安定な立場や、(例え正社員でも)先細りの産業や昇級の見込みのなさ、老後の不安などもあるのかもしれません。ですが、それならなおさら、今の状況を打開する方法を死に物狂いで探さなくてはいけない状況です。なのに、こんなくだらない依頼をしてくるような輩です。
もうね、イソップ物語の「馬をうらやんだろば」や「狼と番犬」を地で行くような話です。
「隣の芝生は青い」ものでしょう。いや、実際、青いんです。もっと言えば、隣のお庭は綺麗なバラも咲いていて、植木もよく手入れが行き届いていて、害虫もほぼいないのでしょう。でもそれは、それだけ手間暇と金をかけたからそれだけの庭を手に入れられているだけのことです。
それもしないで、草ボウボウで得体の知れない害虫だらけの庭なのは当たり前です。
人生も同じです。自分の適性が何かも考えず怠惰に生きてきた人間が、キラキラしてたらおかしいでしょう!一時的にキラキラしてる時もあるかも知れませんが、それは所詮メッキです。すぐに剥がれてボロが出ますよ。
「自分探し」とか「自分磨き」って言葉は好きではないのですが、それだけ一生懸命自分の適性を見極めて、それを伸ばすために手間暇・金をかけているんですから「自分は何をしたらいいですか?」とか「自分の天職(運命の人)は見つけられますか?」とか「そういうタイミングはありますか?」とか言っている輩とは次元が違うんですよ。
天職?タイミング?
その生き方と考え方を変えない限り無理でしょう!!だって…
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という訳で、ゴールデンウィークを過ぎた頃から、こういう類いの依頼が増えて、断るのも結構手間なんですよ。五月病の一種でしょうか?最初は丁寧に一人一人にお断りの内容を添えて返信してたんですが、それも手間ばかりかかって仕事にならないので、こういうのはやめてくれって話でした。
ぃゃ、中にはお断りのメールでも「参考になりましたから」と鑑定料を振り込んでくれる人もいますけど…。


もしこういう悩みを抱えている人がいたら、まず、自分が何で満足するのかを考えてください。
お金なのか、充実したプライベートなのか、お客様の喜ぶ顔なのか…間違っても人の幸せを見て闇雲にうらやましがるのだけはやめましょう。
周りを見て自分と比べているうちは自分が本当にしたいことなど見つかるはずがありません。
物事にはプラスの面とマイナスの面が必ずあり、何かを身に付けるためにはそれなりの努力が必要、ということが理解できないうちは


黙って働け!