( ノ∀`)な客 〜恋愛死闘編〜

前回までのあらすじ


タロットは知識よりインスピレーション!
と豪語するハイキング・ウォーキングのQちゃん似のおばさん。
そのタロットに導かれた半生とは!?




神様が私を恋愛から遠ざけてるのです。
???
タロット占い師だと恋愛できないのですか?
占い師というのは、いわば巫女のようなもの。純潔を貫かなくてはいけないのです。
…そんな決まりはありませんが。
20代の頃まで、好きな人がアタックしてくるのを待っていましたが、30代になってそろそろ結婚も考えなくてはいけなくなり、自分から積極的にアピールをすることにしたんです。ちょうどその時、好きな人もいましたし。相手は会社に入社したばかりの新卒の男の子でした。ちょっと国分太一(以下、太一)に似てました。新入社員の歓迎会の飲み会の時、彼に「私、何歳に見える?」って聞いたら「28くらいですか?」っていうもんだから、つい本当の年を言ってしまって。
そしたら「お若いですね。全然そうは見えませんでした」なんて言ってくるんです。脈アリだと確信しました
いや、それは社交辞令だから!5歳くらい若く言ってあげるっていうのが礼儀だから!
それで、私は彼が告白しやすいよう、二人きりになるチャンスを作ってあげたのです。でも、なかなか告白してこないので、私の方から告白しました。「今、彼氏いないから付き合ってあげる」って。

いや、「今、彼氏いないから」じゃなくて、「今まで彼氏いなかったから」の間違いでしょう。
しかも何でちょっと上から目線!?

で、彼のお返事は?
すごく気になります。

「すみません、Qさんをそんな対象としては見れないので…」でした。
あー、やっぱり(^_^;)

それは私の清楚な雰囲気のせいだったと思うんです。
だから、彼から話しかけやすいように思い切って翌日からイメチェンしたんです。

イメチェン!?(゚∀゚)

会社は制服があったのですが、ブラウスを第二ボタンまで開け、黒いブラをチラ見せしたり、小悪魔メイクにしたり、ストッキングを黒の網タイツやガーターにしたり…

;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
いかん、いかん、思わず噴き出すところでした(汗

何でしょう…?
こういう人って、地味→清楚  魅力的→ビッチと履き違えてるのはなぜでしょうね…?
もしかしたら「お騒がせラスベガス学園」で読んだのかもしれませんが。
しかし一つ言えることは、そういう恰好は、20歳前後のグラビア・アイドルみたいな女の子のみに許されるものであって、30過ぎたQちゃん似の喪女の場合は(以下略…

もちろん、効果はテキメンでした。

テキメン!?

男性だけじゃなく女子社員まで私を意識して見つめるんです。

あ、それは珍しい生物がいるから。

もちろん、太一も例外ではありません。やっぱり私を意識してるんです。
でも太一はうぶだから、私がリードしてあげないといけなくって、「ディスクロージャー」なんか見て研究してました。

ディスクロージャー [DVD]

ディスクロージャー [DVD]

やめてあげて!
アレでしょ、女の上司が男の部下に逆セクハラするみたいな…完全に犯罪じゃん!

でも、そこから、運命が私と太一を引き離しにかかったのです。ある日、私の同期の男性社員と太一が私を呼び出し、「その恰好を何とかしろ」とか「あんまり太一にベタベタするな」とか言うんです。

当たり前だろー!

しかもその後、服装の乱れを理由に社内の人員削減の対象にされてしまって…
Qちゃんが30過ぎくらいの時っていうと、ちょうどリストラとかいう言葉が流行りだしたころだっけ?
…結局、私は会社を辞めることになりました。太一には連絡先も教えたんですよ。でも、それっきり。
…ぃゃ、まぁ、そうでしょう。
でも、今にして思えば、私の同期、本当は私のこと好きだったのかなって思うんですよ。 (゚д゚;)ハァ!?
だから私の服装を注意したりしたのかなって。そして太一と私が接近するのが面白くなくて…リストラも彼が裏で手をまわしたのかも。

いや、絶対違うと思います。
っていうか、それが1日3時間、瞑想してインスピレーションを高めて得た結果ですか…?

その後は恋愛らしい恋愛もなく…もちろん、お見合いとかはあるんですよ。でも、なかなかいい人もいないし。再就職も大変で、正社員にはなかなか…。


だからもう、これは占い師になるしかないなって思って。

いや、何でその結果!?
だいたい、何が「神様が私を恋愛から遠ざけてるのです」だ。
非モテを神様のせいにすんじゃねーよ!





…というわけで、次回、Qちゃん編・感動のフィナーレへ!!