聖☆おにいさん12巻

お待たせしました。「聖☆おにいさん」12巻の元ネタ紹介です。
…っていうか、今回仏教ネタが多くて、その辺は門外漢の私に何が書けると言うのか……。
とりあえず、分かる範囲で。

大ヤコブ小ヤコブ

まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、熱心党員シモンとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。
マタイによる福音書10章2節

ゼベタイの子が大ヤコブで、アルパヨの子が小ヤコブです。
この中にシモンも2人いる訳ですが、1人はペテロ(ペトロ)に改名されてますので、大シモン・小シモンにはなりません。っていうか、小シモンはアンデレ(アンドレ)じゃないし。
ちなみに、ヤコブという名前は聖書の中に他にも出てきています。
創世記のイサクの息子で天使と格闘したヤコブ
アレクサンドル・ルイ・ロワール作
あと、新約聖書の中に「ヤコブの手紙」というのがあるのですが、これはどのヤコブかイマイチはっきりしていません。大ヤコブ節、小ヤコブ節、そして義人ヤコブ節。義人ヤコブはイエスの兄弟とかいとことか言われています。
ちなみにヤコブは英語で書くとJacob。「ジェイク」と呼ばれているイケメン風の名前です。




モーセカット

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 ホセ・デ・リベーラ
 ミケランジェロ
 レンブラント
このようにモーセは伝統的にふさふさな感じです。ぃゃ、まぁ、レンブラント版が若干、中村光寄りな感じもしますが、基本モーセカットは聖書由来ではなく、中村光氏独自のイマジネーションによるものと思われます。




●意味深な長文

↑一般にこの人がかの有名な「ヨハネの黙示録」を書いた人と言われています。あと、「ヨハネによる福音書」「ヨハネの手紙1〜3」も。
これも諸説有り、別人が書いたとも言われていますが。




●意外といい子な悪魔たち

それもそのはずです。「聖☆おにいさん」でも度々登場するネタですが、ルシファーは元天使でミカエルのお兄ちゃん。
そしてベルゼブブは…

さてアハジヤはサマリヤにある高殿のらんかんから落ちて病気になったので、使者をつかわし、「行ってエクロンの神バアル・ゼブブに、この病気がなおるかどうかを尋ねよ」と命じた。
列王記下1章2節

そう、元々はエクロンの神バアル・ゼブブだったと言われています。
これは、イスラム教・ユダヤ教キリスト教などの一神教に共通する考え方なのですが、自分たちの神以外全部悪魔に由来するものです。
同じく「列王記(上・下)」に出てくるイゼベルという王妃も、悪魔を崇拝したため、塔から突き落とされ犬に食われたとされています。が、彼女にしてみれば、親がバアル神殿の司祭で、その神に祈っていただけなのですが。
なので、もしかしたら「我こそはアマテラスオオミカミ」なんて名乗ってる占い師がいたら、エクソシストに「悪魔憑きめ〜!」と言われてフルボッコにされるかもしれません。



●『死に場所(デッドスペース)』も…セルフサービスで運ばされたんで…

とか言っていますが、実はヘタレのナザレの王イエスは、途中でダウンして他の人に手伝ってもらっています。

こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。彼らが出て行くと、シモンという名のクレネ人(キレネ人)に出会ったので、イエスの十字架を無理に負わせた。そして、ゴルゴタ、すなわち、されこうべの場、という所にきたとき、彼らはにがみをまぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはそれをなめただけで、飲もうとされなかった。
マタイによる福音書27章31〜34節

多分ブッダの左にいる人




バルドルとロキ

バルドルとは、北欧神話に出てくるオーディンフリッグの子で、光の神です。
ロキは…

だいたいこんな神です。
バルドルとロキとヤドリギについては、

『ギュルヴィたぶらかし』
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』では、『古エッダ』とはまた異なるエピソードが語られている。
バルドルは神々の中でもっとも美しく万人に愛された。ある日から悪夢を見るようになると、これを心配した母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。だがこのとき実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかった。
傷つかなくなったバルドルを祝い、神々はバルドルに様々なものを投げつけるという娯楽にふけっていた。だが、ヤドリギのことを知ったロキが、バルドルの兄弟で盲目のために遊戯の輪から外れていた神ヘズをたぶらかし、ヤドリギ(ミスティルテイン)を投げさせた。これによりバルドルは命を落としてしまった。
Wikiより

↑何かいろいろ文献はあったけど、これが一番簡潔だったので。




●ロキの子供たち

まず大狼
これは、ロキが巨人族の女アングルボザとの間にもうけた子フェンリル

次に生まれたのが多蛇のヨルムンガンド。「ミッドガルドの大蛇」とか「世界蛇」とか呼ばれてる奴です。
半分腐った子というのは3番目に生まれた、老衰、疾病による死者の国を支配する女神ヘルです。




●仏教について思うこと…


↑多分、こういうことなんだろうとは思いますが、ゴメン!弱い者イジメに見える!!
ぃゃ、確かにキリスト教にもこれと似た絵ズラはありますよ。

でも、ほら、正邪がハッキリしてるじゃないですか。

あと、これ。


…悪いけど、

こんな目になります。。。