タロットにカトリックの知識が必要な訳

前回の続きになりますが、カトリックの勉強をお勧めした理由を書きます。
決してカトリックが良くてプロテスタントがダメとかいうわけではないです。

キリスト教の考え方を身につけるというのなら、プロテスタントでもいいんです。
でも、タロットの勉強のために、というのならやはりカトリックなんです。
理由は、プロテスタントがメインとするのはあくまでイエス・キリスト及び、天の父、そして聖霊

マンガでたとえるならあくまで主人公メインの作品と言えるでしょう。

カトリックイエス・キリストのほかに、天使や様々な聖人を信仰しますよね。

主人公よりもサブキャラの方が人気のあるマンガに近いものがあります。

宗教画などで、聖人を描くとき、それぞれのシンボルをもって表現されます。
これはタロットにも多く描かれているので、カトリックを頭に入れずして、タロットは語れないのです。

例えば「世界」のカードには天使、ライオン、牛、鷲が描かれています。
これはそれぞれ
天使…水瓶座(=風)
ライオン…獅子座(=火)
牛…牡牛座(=地)
鷲…蠍座(=水)
…というのはタロットをやっている人ならご存知でしょう。

占星術に詳しい方ならフィクスド(不動宮)のグランド・クロスとピンと来てると思います。
(わからなかったら飛ばしてください)

そしてカトリックでは福音書を書いた使徒でもあります。
天使…マタイ
ライオン…マルコ
牛…ルカ
鷲…ヨハネ

それぞれの使徒とそれを表わす動物には、それなりの理由や意味があります。

例えばルカを表わす牛。
これはかつて神殿にささげられていた動物で、いけにえとされる動物=生涯を他人の幸福のためにささげた人ということを意味しています。

それ以外にも「ヨハネの黙示録」の神の玉座の周りにいる四種類の天使とも、智天使ケルビムとも言われています(ケルビムはこれが合体したような姿)。


というわけで、タロットに描かれた動物1匹でさえ、いろんな角度から捕えなくてはいけないわけですよ。